星の王子様

          Le Petit Prince

この会の始まりにはLe Petit Princeがおります。

Le Petit Prince は1953年岩波書店から『星の王子さま』の題名で翻訳出版されました。この作品の独占的出版権(つまり翻訳権)が切れた2005年6月以降、続けざまに20冊に近い新訳本が出版され、それに続いて「翻訳とは?」が論じられました。横書きが横書きに移るのではなく、横書きが縦書きに移るということはやはりたいへんなこと。

私たちも自分の言葉でLe Petit Prince を読んでみようと翻訳に挑戦したのでした。



イブラム小父さん 2001

            Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran


パリのユダヤ人街に住む少年モモとイスラム教徒の小父さんが主人公の物語。

モモの父親は戒律厳しいユダヤ教徒の陰鬱な弁護士、妻に去られて13歳のモモと暮している。イブラム小父さんはユダヤ人街で食料品店を40年以上営むイスラム教徒のアラブ人。舞台は娼婦が群がるパリのパラデイ通り。成人への衝動と生活苦に翻弄される少年モモ。ナチスに追われた日々の影を背負い、ユダヤ教の厳しい戒律に耐えられず鉄道自殺。モモがイブラム小父さんに導かれていく先は?



『オスカーとマミーローズ』

Oscar et la dame rose 2002

重症の小児病院に暮す10歳のフランス人少年オスカーと看護師マミーローズの物語。オスカーは白血病末期で余命わずか。少年はそれを知っている。マミーローズは元女子プロレスラーのチャンピオン。試合の様子をオスカーに語ります。どんな相手にでも知恵と勇気を出せば勝てる。その試合の壮絶な様子を楽しくオスカーに語ります。やがてオスカーも自分の敵、病気と死に向き合っていきます。オスカーが現実を受け入た時、マミーローズがオスカーに提案したのは、「神様への手紙」でした

オスカーの最後の言葉 "Seul Dieu a le droit de me reveiller."


『ノアの箱舟の子』

Ⅼ'enfant de Noé 2004

1942年7歳ユダヤの少年ヨゼフは両親と別れて、カトリックのポンス神父に伴われて、ナチス占領下のフランス片田舎のカトリック小学校に隠れ住む。わき役は反ナチスの薬剤師のマルセルおばさんと優秀な家系育ちで反抗的なユダヤの少年ルディ。夜中に寮を抜け出し、旧く寂れて気味の悪い教会堂に消えていくポンス神父を、そっと追いかけて忍び込み、神父の秘密を知ったヨゼフ。ポンス神父がナチスの手から救おうとしていたのはユダヤ人少年たちの命だけではなかった。箱舟に積み込んでいたものは? 大人になったヨゼフはポンス神父の後につづく。